「身を献げて私たちを守る主」

イザヤ書12章1-6節、ヨハネによる福音書17章6-19節

【説教の参考に】

主イエスは、「彼らのためにお願いします。世のためではなく、わたしに与えてくださった人々のためにお願いします。」(9節)と言って、この世のために祈るのではなく、まず、弟子たちのために祈っています。主イエスは、世界のことをも考えておられますが、ものには順序というものがあります。まず世から憎まれる弟子たちが、それに耐えて福音を世界に広める務めを担えるように祈ります。主イエスはマルタとマリアの姉妹に、イエスの言葉を聞くマリアに「あなたは良い方を選んだ」と言われました。マルタに「あなたはさまざまなことで思い煩い、気を使っているが、なくてならないものは、ただ一つだけです」と言われています。まずみ言葉、そしてこの世のこと、という順序が大切であると主イエスは言われたのです。主イエスは「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる」(マタイ6章33節)とも言われています。残された11人のイエスの弟子は「地の塩」であり「世の光」です。一人のキリスト者が家庭にいること、それがその家の光です。日本のキリスト者は1パーセント以下かもしれませんが、福音は常に少数者のところにあります。天国は、一粒のからし種のようなものと、主イエスは言われました。やがて鳥が宿るほどになるのです。

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