【マルコによる福音書10章44節】いちばん上になりたい者は、すべての人の僕になりなさい。

 私は高校時代の成績はいつも底辺を這っていました。社会に出て多くの会社で働きましたが、自分で会社を作った時以外は主任以上の肩書を持ったことはありませんでした。しかし、営業職というのは面白いもので、アパート建築の建築営業でコツコツやっていたら会社でトップの成績になったことがあります。人は何が向いているか本人はなかなか分からないものです。60歳過ぎて牧師職に就きましたが合っているかどうかは分かりません。主イエスは弟子に向かって「あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、いちばん上になりたい者は、すべての人の僕になりなさい」と言われました。アメリカのアナポリスにある海軍兵学校のことであるが、一番どん尻で卒業する人のことをアンカーマン、つまり錨の人というのだそうです。トップで卒業するのはそれこそ難しい。だが一番どん尻で卒業するのも甚だ難しいのです。そしてそのどん尻の卒業生は、特にみんなから祝福されたそうです。錨は海に隠れているが、船を安全に静止させ、不動にするのです。主イエスが言う「僕になる」とは、錨の人になることではないか。その人の存在こそが、他の人を生かし、社会を支えるのです。