「愛のいましめ」

聖書:出エジプト記33章7―11節、ヨハネによる福音書15章11-17節

主イエスが与えた新しい掟は、「互いに愛し合いなさい。わたしがあなた方を愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」ということです。しかし、次の13節の「友のために自分の命を捨てること」については注意をしなければなりません。「友」とは、親切にしてくれる友人ではありません。主イエスは、決して、人間の博愛精神で、友人、知人のために犠牲となれ、と言っているのではありません。 14節で主イエスは、わたしたち人間を友と呼んでいます。その友のために神の子が命を捨てると言っているのです。そのような神と、関わりを持つ恵みにわたしたちが与っているということ、それが今日の聖書箇所の中心メッセージなのです。つまり、主イエス・キリストは、弟子たちのために、そしてわたしたちのために、ご自身の命をささげられたのです。出エジプト記33章には、「主は人がその友と語るように、顔と顔を合わせてモーセに語られた」と記されています。ヨハネによる福音書15章で、主イエス・キリストは、弟子たちに対して、つまり私たちにも、私たちが主の命令にしたがうこと、つまり、互いに愛し合うならば、「あなたがたはわたしの友である。その友のために、わたしは命を捨てる」と告げているのです。

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