「神の家族」 

聖書:サムエル記下7章4―17節、ルカによる福音書14章15-24節

聖書には食事についての話が多いのですが、ここに出てくる食事は、日常の食卓ではありません。晩餐の豪華なごちそうを用意して、待っている主人がいるのです。そしてあらかじめ招待状が出されています。「出席」と答えていたはずなのです。しかし、いよいよとなると断ることが起こります。みな、もっともな理屈を言っています。最初の人は「畑を買ったので、見に行かねばなりません」。第二の人は、「牛を買ったので調べに行く途中です」。最後の人は「妻をめとり、結婚したので、行くことはできません」。これらの三人は、「ねばならない」「進行中です」「できません」という、人間がいつも言い出す弁解のとりこになっています。家の主人は怒って「町の広場や路地へ出て行き、貧しい人、体の不自由な人、・・をここに連れてきなさい」と僕に言った。さらに席があるというので、「通りや小道にいる人」、つまり、ユダヤ人が最も差別した異邦人をも招かれたのです。最初に招かれた人は誰も出席していません。豪華な宴席などお呼びもつかなかった人々が、強引に招きに入れられています。神の招き、神の国はこのようだと、主イエスはたとえで語られました。招かれる資格がない者を招きへと引っ張り込む。神の招きが語られているのです。

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