【ルカによる福音書19章5節】
イエスはその場所に来ると、上を見上げて言われた。「ザアカイ、急いで降りて来なさい。今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい」
ザアカイの物語は私の好きな話の一つです。子供の頃に聞いた印象的な話であり、救いの喜びを表しています。そして、ザアカイが徴税人の頭、内容は違いますが、今で言えば税務署の署長のような地位にありながら、木に登ってイエスさまを見たかった、そのユーモラスさが面白いのです。そして私自身のかつての仕事、最初の仕事が市役所の税務部収納課で、バイクに乗って税金の督促、徴収であり、その後の建設会社の建物管理の仕事でも家賃の回収でけんかして怪我をした失敗もあり、徴税人に対する親しみがあるためでもあります。この物語を通して、主イエスが一人一人を大切にし、関わりを持ってくださっていることを私たちは感じ取ることができます。ザアカイは、孤独であり、人生に真の安らぎが無かったのです。木の上のザアカイは主イエスに「ザアカイ急いで降りてきなさい」という驚くべき言葉を聞いたのです。なぜ自分の名前を知っておられるのか。一人のかけがえのない存在として呼んでくださったのです。そして、主イエスを自分の家へ招き入れました。信仰とは、決断して主イエスを信じることであり、自分の中に迎え入れることなのです。