【ヤコブの手紙5章13節】
あなたがたの中で苦しんでいる人は、祈りなさい。喜んでいる人は、賛美の歌をうたいなさい。
人生には幸せな時と苦しみの時があります。この聖句に、苦しみの時は祈りなさいと書かれています。一方で、幸せな時は賛美の歌をうたいなさいと書かれています。聖書の中には神を讃えること、神の素晴らしさを語る言葉が多くあります。聖書の中で最も長い書物であり、最も愛されている書物は詩編ですが、神をほめ讃える歌の多さに驚きます。そして、キリスト者の幸いは、人生の最後まで讃美歌を歌えることです。毎回の礼拝で、説教で語る御言葉に合わせて讃美歌を選ぶのは大変ですが、それも神を賛美する礼拝の醍醐味ではあります。
『東大教授、若年性アルツハイマーになる』若井克子著という本を読みましたが、病気ですべてを失い、天国から地獄に落ちたように見えるかもしれないが、決してそうではない。本当の自分と出会うことだという。主人公の若井晋氏は、アルツハイマー発症後も各地を講演し、言葉が出なくなっても、好きな讃美歌「アメイジング・グレイス」を講演でも歌ったと書いてありました。言葉を失っても讃美歌は残り、神さまに立ち帰ることが出来たという。私たちも礼拝で精一杯讃美歌を歌える日を希望を持って待ちたいと思います。