【創世記1章1節】初めに、神は天地を創造された。
聖書巻頭のこの言葉は二つの重要な事実を述べています。一つは「天と地」つまり宇宙には始まりがあるということ。そして二つには宇宙は神が創造したということです。しかし聖書は、神がどれほど昔に、どのような方法で宇宙を創造したかについて述べていません。神が膨大な活力と驚異的な力によって宇宙を創造したと記しています。
「目を高く上げ、誰が天の万象を創造したかを見よ。それを数えて、引き出された方、それぞれの名を呼ばれる方の、力の強さ、激しい勢いから逃れうるものはない」(イザヤ書40章26節)。
先日、「アインシュタインと量子の世界—-光量子と電子波から量子力学、素粒子の世界—–」という2時間の講演をキリスト者である理学博士から受けました。聖書の中で「世の光」「光と闇」ということは聞いているが、「光は波動であると同時に粒子性の二重性を持つ素粒子である」ことも、光も電磁波も同じものであることも知らなかった。そして、観測衛星による長年の観測から、宇宙を占める物質が明らかになってきた。素粒子・原子核・原子・分子・生命といった、我々がもっぱら関係してきた通常物質は、わずかに宇宙のエネルギーの4.9%にすぎないという結果は、驚くべきことである。未知の暗黒物質(Dark Mtter)が26.4%、暗黒エネルギー(Dark Energy)が68.7%を占めるという。謎だらけであるが、アインシュタイン始め多くの好奇心あふれる科学者たちの熱意に人類の希望を持ちたい。ただ、戦争に使われ人々を不幸に陥れる科学進歩は絶対に避けなければならない。