弟子の足を洗う ヨハネによる福音書13章1-20節

 

交 読:詩編146編(交読詩編163頁)

讃美歌:6,31,51,543,26

【説教の参考に】
主イエスは夕食から立ち上がり、上着を脱ぎ、手ぬぐいを取ってご自分の腰にまとい、それからたらいに水を入れ、弟子たちの足を洗い、腰にまとった手ぬぐいでふき始めたのです。これが主イエスの謙遜です。これは僕のする仕事です。ペトロにしてみたら本当にびっくりしたと思います。主イエスがなぜ僕にならなければならないのか。しかもなぜわたしの僕になるのか。主イエスは「わたしのしていることは、今あなたには分かるまいが、後で、分かるようになる」と言われたのです。主イエスが、人間の泥足を洗うとは、ただの謙遜の行為ではありません。それは、イエス・キリストの十字架の行為を表しています。
ところで、主イエスはユダの足をも洗ったのであろうか。ヨハネ福音書にはユダが除外されたということは、記していません。当然ユダの足をも洗っておられるのですが、足を洗ったことは、ユダについてだけは無駄だった、とおっしゃっているのではありません。清くないユダの足をも自分は洗ったのだと、そのことを語っておられるのです。主イエスは「あなたがたも互いに足を洗い合わなければならない」という新しい掟を示されています。人間には不可能なことも、十字架の主イエスによって清くされた私たちは、あきらめてはならないと思うのです。

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