2024年6月

【ルカによる福音書15章7節】言っておくが、このように、悔い改める一人の罪人については、悔い改める必要のない九十九人の正しい人についてよりも大きな喜びが天にある。

今年度の教会の目標は「伝道」です。定期総会において具体的方針として4項目の内3項目が伝道に関することです。①この地域における伝道に対する責任 ②教勢の目標:現住陪餐会員40名、礼拝出席40名/平均 ③子どもたちの礼拝と伝道。目標に対してどのような方策をするかを考えているわけではありませんが、どれも必要なことです。教勢の具体的数字まで載せることも無かったかもしれませんが、大磯教会の礼拝堂の許容量として40名なら座席として丁度よい人数です。願いを持って祈り続ければ実現されるでしょう。
新約聖書、特に福音書には、ペトロをはじめ主イエスの弟子たちの失敗や愚かな姿が隠されることなく描かれています。ペトロは弟子の筆頭として常に主イエスの身近にいますが、主イエスから「サタン、引き下がれ」と厳しい言葉をかけられてもいます。また、主イエスが十字架につけられるために逮捕されると、弟子たちは逃げ出し、しかもペトロは主イエスを三度も知らないと言ってしまいました。なぜ不名誉で愚かな出来事が書かれているのか。それは弟子たちがこれらの経験を積極的に語ったからに違いありません。ペトロにとって伝道とはまず自分の救いの物語を語ることであったのではないでしょうか。この過ちを、またいかにかつて自分が主イエスのことを理解していなかったか、ということを語り、その上でいかにして私は救いへと導かれたのか、ということを正直に、大胆に語ったからでしょう(信仰の手引き『伝道』深井智朗著参照)。私たち一人一人もまた見失った一匹の羊でありました。見つけていただいた喜びを過ちと共に語って行きたいものです。

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