エゼキエル書13章20―23節、ヨハネによる福音書16章25-33節
【説教の参考に】
主イエスは「その日には、あなたがたはわたしの名によって願うことになる」(26節)と弟子たちに語られ、神との間を主イエスが取り次がなくても、直接祈れるのだ、と言っているのです。私たちが祈る時、「イエス・キリストのみ名によって祈ります」という言葉をもって祈りを結ぶ、そのひとつの聖書的な根拠がここにあります。あなたがたに代わって、父に願いごとをしてあげるなどという必要はもうない。わたしの名によって直接祈りなさい。主はそう言われたのです。それどころか、主イエスは「父御自身が、あなたがたを愛しておられるのである」と言っておられます。主イエスは、畏れ多いことに、神とわたしたちの間に、父子の関係だけでなく、友人の関係が成り立っている、と言われているのです。主イエスを友とするわたしたちが、神によって友として招かれているとき、いちいち主イエスの取り次ぎを必要としない。神へ直接祈ることができる。それが、「主イエス・キリストの名によって」という言葉の意味するところです。
主イエスは、わたしたちの悩み、苦しみに深い同情を持っておられます。そして、「勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。」と確信を与えてくださるのです。