2024年3月

【コリントの信徒への手紙3章9節】わたしたちは神のために力を合わせて働く者であり、あなたがたは神の畑、神の建物なのです。

パウロは、コリント教会のために労苦し、祈りましたが、教会を“畑”に譬えています「わたしは植え、アポロは水を注いだ。然し、成長させて下さったのは、神です」(3:6)と言っています。パウロとアポロという農業労働者は、神からの指示と能力を与えられなければ、何の役にも立たず、種を芽生えさせる事も出来ないのです。つまり、神のみが作物に命を与え、成長を与える方なのです。大磯教会も123年の間多くの牧師によって宣教がなされてきました。これからも御言葉の種が蒔き続けられていきます。また、「あなたがたは、神の建物です」とも譬えています。神は、まず、コリントの教会を畑として耕し、種を植えさせ、水を注がせて、豊作をもたらすものとされました。そして次に、神は、ここに奉仕者たちを用いて、キリストの体としての、教会を建てようとされるのです。10節でパウロは、「わたしは神から頂いた恵みによって、熟練した建築家のように、土台を据えました」と言っています。ここには、重要な言葉が並んでいます。パウロが土台を据えたのは、「神から頂いた恵みによって」、つまり、「神からの委託による」ことを表しています。そして、この、“据えられた唯一の土台”は、イエス・キリストです。今、レントの期間ですが、私たちは、“十字架に付けられたキリスト”が、教会の土台であることに気が付きます。そのイエス・キリストが土台である以上、その上に立つ建物は、土台の様式と一致していなくてはなりません。十字架の死と復活の御言葉を伝え続けるのです。その召命を受けた伝道者・牧師の住まいも整えなくてはなりません。聖霊の導きを祈りましょう。

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