2019年1月

【マタイ13章31~32節】
「天の国はからし種に似ている。人がこれを取って畑に蒔けば、どんな種よりも小さいのに、成長するとどの野菜よりも大きくなり、空の鳥が来て枝に巣を作るほどの木になる。」

 からし種というのは、パレスティナではクロガラシと言って、真っ黒で、砂粒どころか粉に近い極めて小さい種ですが、やがて3~4メートルに成長するそうです。潅木としては最も大きな植物だそうです。始めはごく些細なものが、成長してみると巨大な木になるといった、最初と最後の驚くような対比、からし種の「成長力」がたとえの意味するところです。天の国とは取るに足らない小さな始めと、想像を絶した完成の姿の巨大さとの対比に驚嘆する驚きの世界だとイエスは語っています。常にその驚きに生きることが信仰に生きることでしょう。

 新しい年がもう始まっています。今年は平成の時代が終わり、新しい年号の時代が始まります。また東アジア情勢も変化に富み、東京オリンピックも明年に迫り、何か時代の曲がり角にある気がします。そのような中ですが、わたしたちは、今年も愚直に礼拝に励みたい。そして、御言葉の深みと、主なる神の恵みに驚嘆する一年でありたいと願います。

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