【詩編30編12節】
あなたはわたしの嘆きを踊りに変え、粗布を脱がせ、喜びを帯としてくださいました。
ダビデは、この詩編30編を記したとき、大きな死の危険の中にあったようです。それは重い病気だったのかもしれません。しかし、神様はダビデを回復させてくださいました。それで、この詩を書いたようです。人は自分の一生を全うしていくとき、順調な時もあれば、逆風の時もあります。何が起こるかわからないのが人生です。
ある説教集の中の話しですが、倉敷の河野進牧師の詩集「祈りの塔」の中にこんな詩があります。
病まなければ ささげ得ない祈りがある
病まなければ 信じ得ない奇跡がある
病まなければ 聞き得ないみ言葉がある
病まなければ 近づき得ない聖所がある
病まなければ 仰ぎ得ない聖顔がある
おお病まなければ 私は人間でさえもあり得なかった
河野牧師は、病むことによって得ることのできるものを詩に書きました。もしかすると、私たちは、時には自分にとって「あってほしくないもの」に助けられて生きているのではないか。