2019年6月

【コリントの信徒への手紙一3章10節】
わたしは、神からいただいた恵によって、熟練した建築家のように土台を据えました。そして、他の人がその上に家を建てています。ただ、おのおの、どのように建てるかに注意すべきです。

 今年もペンテコステを迎え、大磯教会が聖霊に導かれて建った時を思い起こすのです。創立は1900(明治33)年6月3日ですが、日本美以教会の教会として設立する前に、既に1891(明治24)年には、伝道が開始され、1893(明治26)年には大磯町山王町の仮講義所において、井上久子姉が最初の受洗者として記録されています。(『創立110周年記念誌』より。)実に127年前です。改めて神の業に驚きと感謝を覚えるのです。
カール・バルトは、11節の「イエス・キリストという既に据えられている土台を無視して、だれもほかの土台を据えることはできません」を主題に説教している。その中で彼は、「わたしたちは想像以上に混沌(カオス)を恐れていることは尤もである。しかし、わたしたちはそれよりもはるかに、土台を失うことを恐れなければならない」と言う。私たちは教会の中でも様々な問題に突き当たるものです。そんな時、ある言葉を思い出すのです。「私たちには様々な問題が押し寄せる。まともにそのすべてを受け止めていたら、とてもやりきれなくなってしまうだろう。責任を負いすぎるな。あなたはただ聖書を忠実にこつこつ語りなさい。そうすれば、いつの間にか,トンネルの中で前方に光がさしてくるように、光が見えてくる」。教会の土台である主イエスにしっかりと立って生きよう。

TOP