2019年9月

【コヘレトの言葉3章11節】
神はすべてを時宜にかなうように造り、また、永遠を思う心を人に与えられる。それでもなお、神のなさる業を始めから終りまで見極めることは許されていない。

この11章前半の言葉は、「伝道の書」と言われた口語訳の方が美しいように思う。「神のなされることは皆その時にかなって美しい。神はまた人の心に永遠を思う思いを授けられた」。
人間の死は定めであるが、人間の理解では受け入れ難い死もある。また、突然の予想外の災害もまた、生活を窮地に追い込む。「どうしてこんな目にあわなければならないのか」と納得しがたい気持ちになるような、人智を超えた出来事を私たちは経験します。神様のご計画は、人間には分からないが、しかし、すべては神のご計画の中にあると信じる。そして、私たちにそれを信じさせるのは、次のパウロの言葉です。「神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に共に、それに耐えられるように、逃れる道をも備えていてくださいます。」今は、真っ暗闇であるかもしれないけれども、人間には、時間がかかっても必ず悲しみを乗り越える力が備わっているのではないか。心が通じ合えたり、神の恵みを味わい生きていてよかったと思える時が必ずやってくる。そして、私たちの耐えられるための逃れる道をも備えてくださる。

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