2019年12月

【コリントの信徒への手紙Ⅱ8章9節】
あなたがたは、わたしたちの主イエス・キリストの恵みを知っています。すなわち、主は豊かであったのに、あなたがたのために貧しくなられた。それは、主の貧しさによって、あなたがたが豊かになるためだったのです。

 キリストが貧しくなられることによって、徹底的に私たちに与え尽くしてくださったことによって、私たちは罪の赦しの宝をいただいたのです。これが「主イエス・キリストの恵み」です。今年の教会目標は「神への賛美」です。今年最後の聖書研究(12月17日)は、クリスマスの讃美歌で273番「この聖き夜に」(ヨッヘン・クレッパー作詞)から学びます。その2節は 「この夜、世界は よろこび祝えど、馬小屋の御子の ゆくては十字架。キリエエレイソン。」  ドイツの詩人クレッパーは、ヒットラー政権下、ユダヤ人の妻子と共に苦難の中で、『キリエ』という詩集を出しました。青年たちはこの詩集を持って戦場に行ったと言います。273番はその中の1編です。神にゆだねる信仰がこの歌詞に結実しています。馬小屋の御子は、十字架の御子として私たちの罪を赦すという大きなプレゼントをくださった。このことを喜び祝うのがクリスマスです。

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