2020年4月

【使徒言行録13章30節】
しかし、神はイエスを死者の中から復活させてくださったのです。

 イースターの讃美歌の中にテゼ共同体の造った讃美歌があります。讃美歌21の331番「主はよみがえられた」です。1節だけの短い讃美歌ですから礼拝で歌ったことはありませんが、単純にイエス・キリストのご復活を喜ぶ気持ちを歌っている良い歌です。毎日、外出自粛、対人接触8割減らすという要請の中で、疲れがちな生活の中で、こういう歌は心が癒やされます。
「主はよみがえられた。ハレルヤ、ハレルヤ、今日こそ まことに、ハレルヤ、ハレルヤ。」
1940年、スイスの若いプロテスタント牧師ロジェ(1915―2005)は、ヨーロッパにナチスによる戦争の嵐が吹き荒れる中、フランスの東部、ドイツとの国境に近い山間の小さな村テゼの農家を買い取って、ユダヤ人や戦争難民の保護にあたりました。そして、1944年4人の仲間と共に、祈りと冥想の共同生活を始めました。テゼの特徴は、広く一般の人にそれを提供するところにあります。短く、やさしくてすぐに覚えられる旋律の歌が、繰り返し歌われ、その間に祈りと聖書と短いすすめがあるのが基本スタイルです。テゼは私たちが忘れていた「祈りと冥想」の意味を新しく教えてくれました。

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