2020年10月

【ヨハネの黙示録22章13節】
わたしはアルファであり、オメガである。最初の者にして、最後の者。初めであり、終わりである。

 1世紀のキリスト教徒たちは不安の中にあった。彼らは、ローマ帝国の支配下で理不尽な迫害を受け、苦しみを強いられていたからである。だが、パトモス島に幽閉されていた長老ヨハネは、そのような状況の中で、渾身の力を込めて、世界はこのまま滅びるのではない、と宣言したのである。
アルファというのはギリシャ語のアルファベットの最初であり、オメガは最後ですから、始めから終わりまでということを意味しています。ここでは同じことが三重の表現を使って述べられています。最初の者であり最後の者であるということは、初めから終わりまでずっと変わらず、すべての歴史を貫いて存在される方で、歴史全体の支配者であるということを宣言しているのです。
この世には闇の力としか思えないような苦しみ、どうしていいかわからない苦難があります。その時、「神には出来ないことはない」と本気で信じて歩んで行く時、次第に現実が変えられていきます。神の国がいつ来るのか、キリストの再臨はいつ来るのか私たちは知りません。新型コロナ・ウイルスによるパンデミックの今、終末が始まっていると言う人もいます。しかし、神の国は、私たちがキリストを心の中にお迎えした時、もうそこに来ているのです。

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