2021年10月

【創世記2章7節】
主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。

 コロナ禍で、こんなに長期間マスクをする生活は誰も予想しなかったでしょう。一日中せざるを得ない人に同情します。ただ、私も無呼吸症で睡眠時はシーパップという呼吸器を20年近く使用しているので呼吸しづらい生活にはある程度慣れてはいます。聖書の世界では息と命は密接です。ヘブライ語に「ルアハー」という言葉があります。意味は息、命、風です。神様は人間を土から作り鼻に息を吹き込み命を与えたとあります。人間は神によって命を与えられ、神の命に生かされているということが示されています。そのことを私たちは忘れ、自分の力だけで生きているように勘違いしています。心の電池というものがあるとするならば、その充電場所が教会です。すべての人が神様に愛され生かされている者として、繋がり合うことのできる場所が教会なのです。故日野原重明氏は、深呼吸の重点は息を吐くこと、肺の中を空っぽにするのがコツだと言っています。十分に吐き出さないうちに胸にいっぱい空気を吸おうとしても無理なのです。それはよい生き方にも置き換えられることで、自分がもらうことばかりを優先して、他人に対して出し惜しみをしていると、心は満たされるどころかしなびてくる、と言っています。これからも息の長~い信仰生活をしましょう。

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