【サムエル記上16章23節】神の霊がサウルを襲うたびに、ダビデが傍らで竪琴を奏でると、サウルは心が安まって気分が良くなり、悪霊は彼を離れた。
サムエル記上に、サウル王のうつ病を、少年ダビデが竪琴を奏でて癒やしたという話があります。ダビデは羊を飼いながら竪琴をつまびいていたのです。この竪琴はキノールと呼ばれる現代のハープに似た楽器で、ライアーという楽器が似ているようです。数年前、茅ヶ崎香川教会の小河牧師ご夫妻が大磯教会に来られ、教会オルガニストでありライアー奏者である小河理恵姉の「キノールの調べ」というCDを出されましたが、そのカバー表紙に大磯教会の講壇が用いられました。この竪琴の調べのCDを毎日聴いていましたが本当に癒やされる音色です。私も若い頃は軽音楽やマンドリン演奏などのコンサートによく行っていましたが、音楽は心を癒やしてくれます。日野原重明氏の本の中で、音楽には、病む人の心とからだを癒やす力があると言っています。赤ちゃんは母親のお腹のなかでいろいろな音を聴き始め、聴覚は死にいたる最後の瞬間まで残るそうです。死が近く、意識もなく、まったく反応を示さない患者さんでも、家族の「ありがとう」の言葉は聞こえていると言っています。まだ気が早いですが、今年のクリスマスは、大磯町内の教会が合同で駅前、ステパノ学園の広場で讃美歌を歌う事が決まりました。平和の祈りと共に主への賛美の歌声が響くことでしょう。